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花粉症治療

花粉症

花粉症とは、アレルギー性鼻炎の一種で、特に植物の花粉が原因となってくしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみなどの症状を起します。スギ・ヒノキの花粉が有名ですが、アレルギーを引き起こす植物はスギ・ヒノキ以外にもたくさんあります。

治療方法

花粉症をはじめとするアレルギー性鼻炎は、治療を始める前にアレルギーの原因(アレルゲン)を特定することで、花粉症を起こりにくくすることができます。アレルギー検査では、問診、鼻の診察を行うとともに、血液検査(RAST)をおこなって、アレルゲンを特定します。

花粉症を含めたアレルギー性鼻炎の治療は、抗原回避(アレルゲンを避ける)と薬物療法を中心に行います。治療は長期になりますが舌の下にアレルゲンを少量ずつ投与していく舌下免疫療法も注目されています。

薬物療法

内服および局所治療

抗ヒスタミン薬などの内服やステロイド点鼻薬を使ってアレルギー反応を抑えたり、鼻づまりなどの症状を改善する治療です。クリニックで処方する点鼻薬のステロイドは吸収もごくわずかであり安全で非常に有効な治療です。(市販の点鼻薬には血管収縮薬が入っているものがあり、短期的に効果を感じても逆に鼻炎を憎悪させる可能性があるためお勧めできません)

目のかゆみには点眼薬を処方します。コンタクトレンズをしたまま使える薬もありますのでご相談ください。

舌下免疫療法(アレルゲン免疫療法) 

※2023年6月1日現在、製薬会社の薬品出荷調整により、新規受付を停止しています。

体をアレルゲンに慣らすことで症状を和らげる治療です。舌下免疫療法はスギ花粉症の他にダニアレルギーに対しても行っています。

舌の下にアレルゲンを少量ずつ投与していく治療法です。治療期間は3~5年と根気がいりますが、アレルギー性鼻炎の治療の中では唯一、根治を目指せる治療法です。

スギ花粉の飛んでいない時期(6月から11月頃)に治療を開始しますので、お早めにご相談ください。(ダニアレルギーの方は特定の治療開始時期はありません。)

アレルゲン免疫療法ナビ(鳥居薬品)

 
舌下免疫療法の流れ

[初回受診日] 診察・アレルギーの採血検査

[2回目受診日] 検査結果及び治療の説明後、1週間分処方(院外処方ですが、1回目は院内に戻っていただき舌下後30分間経過観察を行います)。大きな副作用がなければ2回目以降はご自宅での舌下になります。

[3回目受診日以降] 1週間後問題がなければ薬の量を通常量に変更し1ヶ月分ずつ処方となりますので1か月ごとに受診してください。

 

 

 

花粉症対策

外出時には、マスクや帽子を着用

花粉の吸引を最小限に抑えるためのマスクや、髪に花粉をつきにくくするための帽子を身に着けて外出しましょう。フリースなどの花粉がつきやすい素材の服は避け、家に入る前に体の花粉をよく払うことも効果的です。

洗濯物は家の中に干す

花粉が多い日は、洗濯物を屋外に干すのを避けましょう。外に干した洗濯物は、花粉をよく払ってから取り込みましょう。

こまめな掃除と空気清浄機の活用

どんなに気をつけても、家の中の花粉をゼロにすることはできません。こまめに掃除機をかけ、家の中に花粉がたまらないように注意しましょう。また、ほこり・ダニ・花粉の除去が可能な空気清浄機を使用することも効果的です。

バランスの良い食事を摂り、よく眠る

花粉症は、アレルギー症状です。ストレスがたまっていたり、体が疲れていたりすると、アレルギーが出やすくなります。栄養のある食事を摂り、睡眠をしっかり取って体を十分に休め、健康な状態を保つことが大切です。

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