花粉症治療
花粉症
花粉症とは、アレルギー性鼻炎の一種で、特に植物の花粉が原因となってくしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみなどの症状を起します。スギ・ヒノキの花粉が有名ですが、アレルギーを引き起こす植物はスギ・ヒノキ以外にもたくさんあります。
治療方法
花粉症をはじめとするアレルギー性鼻炎は、治療を始める前にアレルギーの原因(アレルゲン)を特定することで、花粉症を起こりにくくすることができます。アレルギー検査では、問診、鼻の診察を行うとともに、血液検査(RAST)をおこなって、アレルゲンを特定します。
花粉症を含めたアレルギー性鼻炎の治療は、抗原回避(アレルゲンを避ける)と薬物療法を中心に行います。
薬物療法
内服
抗ヒスタミン薬などの内服や点鼻薬を使ってアレルギー反応を抑えたり、鼻づまりなどの症状を改善する治療です。
目のかゆみには点眼薬を処方します。コンタクトレンズをしたまま使える薬もありますのでご相談ください。
舌下免疫療法(アレルゲン免疫療法)
体をアレルゲンに慣らすことで症状を和らげる治療です。舌下免疫療法はスギ花粉症の他にダニアレルギーに対しても行っています。
舌の下にアレルゲンを少量ずつ投与していく治療法です。治療期間は3~5年と根気がいりますが、アレルギー性鼻炎の治療の中では唯一、根治を目指せる治療法です。
まずアレルギーの原因を特定するため診察と検査を行い、スギ花粉の飛んでいない時期(6月から11月頃)に治療を開始しますので、お早めにご相談ください。(ダニアレルギーの方は特定の治療開始時期はありません。)
花粉症対策
外出時には、マスクや帽子を着用
花粉の吸引を最小限に抑えるためのマスクや、髪に花粉をつきにくくするための帽子を身に着けて外出しましょう。フリースなどの花粉がつきやすい素材の服は避け、家に入る前に体の花粉をよく払うことも効果的です。
洗濯物は家の中に干す
花粉が多い日は、洗濯物を屋外に干すのを避けましょう。外に干した洗濯物は、花粉をよく払ってから取り込みましょう。
こまめな掃除と空気清浄機の活用
どんなに気をつけても、家の中の花粉をゼロにすることはできません。こまめに掃除機をかけ、家の中に花粉がたまらないように注意しましょう。また、ほこり・ダニ・花粉の除去が可能な空気清浄機を使用することも効果的です。
バランスの良い食事を摂り、よく眠る
花粉症は、アレルギー症状です。ストレスがたまっていたり、体が疲れていたりすると、アレルギーが出やすくなります。栄養のある食事を摂り、睡眠をしっかり取って体を十分に休め、健康な状態を保つことが大切です。